企画室磁場の3つの指針
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2015年、立ち上げ。「現代の演劇としてどのような作品を作り上げることができるのだろうか」という単純な疑問の元、製作過程や作品の構造をできるだけ固定観念にとらわれないようその方法を思考している
現時点でのその方法を三つの指針からご紹介いたします
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ストーリードラマではなくテーマから浮き上がる人間を表現する
私たちは”何か”と演劇をします。それは作品ごとに設けたテーマとも言えます。それは音楽かもしれないし場所かもしれないし物であったりシステムかもしれません。例えば、サッカーをテーマとした場合。ストーリードラマ(フィクション作品)でしたらプロサッカー選手を目指す青年の話になるかもしれません。
しかし私たちはサッカーが人に与える効果を考えます。グランドと言う場所であったり、ゴールが決まるという高揚感であったり、11人で作るフォーメーションであったり、といったところをシステムとして組み込み演劇として立ち上げます。
観劇を体験として感じる舞台を模索する
基本的には全ての演劇は体験であると言えるでしょう。しかしそこからもう一歩踏み込んで考えます。自覚として認識し、であるから感じることを演出プランに組み込みます。客席も舞台面として使用し臨場感を与えるといったようなことだけではなく。そこにいること、人が何かを行っているということ、観客は思考する生き物であり人生を歩んでいる人間であるということ。作品ごとにその方法は様々に変化しますが、そういったことを念頭に置き作品をブラッシュアップさせていきます。どこかの誰かの物語ではなく、ふと気づくとそこで(その世界、社会)自分が生きていると感じる。それが我々の考える体験です。
演劇の可能性を信じながら、あくまで劇団という形式でななく、企画・制作集団としてあらゆる媒体とのリンクを目的とし、新たな創造を目指す。また、様々な人やアイディアに溢れる場所を模索していく
これは製作過程における考えかたです。多くの公演では総指揮を執る人物が創作の舵を取り作品を形作っていくでしょう。小劇場では演出家がその役割を担うことが多く、その方向性をもとに座組みは結束していきます。私たちは企画段階から複数人での議論を行い、上記のテーマ選出から脚本会議、総見、スタッフィングなど様々な事柄を公開し意見を交換するためJIBA企画部を立ち上げました(詳しくは別項目から参照ください)。まだそのスタイルは確立できていませんが、バンドの曲作りに形は似ているのかもしれません。テーマを決め、そこにそれぞれのパートが肉付けをしていく。それぞれが思う”味”を自発的に加える。そう言った環境を整えることはJIBAの目標でもあります。
過去公演
2017年
浪曲師玉川太福譚
東京都台東区 木馬亭
2015年
手のひらを透かしてみれば
東京都豊島区 てあとるらぽう